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ホルモンバランスはなぜ乱れる? 症状や改善方法とは?
女性の身体を健やかに保つために欠かせないもの、それは「女性ホルモン」です。特に女性の身体の働きに大きく関わっているのは「エストロゲン」と「プロゲステロン」という2種類のホルモン。そして月経周期が、これらのホルモンバランスに大きな影響を与えます。
ホルモンバランスの乱れは女性の身体にさまざまな影響を与え、ときには辛い症状の原因となることもあります。こちらではホルモンバランスの変化や乱れについて詳しくご説明していますので、ぜひ基本的な知識を身に着け、改善にお役立てください。
わからないことやお悩み・ご不安があれば、いつでも福岡市・天神の「荘田レディースクリニック」まで。女性スタッフが充実していますので、安心してご相談いただけます。
ホルモンバランスの変化について
エストロゲンとプロゲステロンという2種類のホルモンは、月経周期の中で交互に増減を繰り返しています。
エストロゲン | 月経~排卵の間(卵胞期)に分泌されます。 |
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プロゲステロン | 排卵~次の月経がはじまるまでの間(黄体期)に分泌されます。 |
生理周期が28日の場合
このバランスが正常に保たれている状態なら問題はありません。しかしストレスなどが原因で各ホルモンの分泌量が変わったり、サイクルが変化したり、また加齢のためにホルモンの分泌量が減ったりすると、さまざまな不調の原因となります。
ホルモンバランスが乱れる要因とは?
女性の身体はとてもデリケート。女性ホルモンの分泌は脳や神経からの指令でコントロールされているため、ストレス・不規則な生活・睡眠不足といったちょっとしたことでもバランスが乱れてしまいます。
ホルモンバランスが乱れることによって起こる症状
ホルモンバランスの乱れは、以下のようなさまざまな不調の原因となります。
生理不順
成人女性の生理周期は25~45日が通常で、出血がある期間は3~7日とされています。ホルモンバランスの乱れによってこの周期が崩れたり、出血量が変化したりすることを生理不順と言います。
過少月経 | 経血の量が少なく、2日以内に生理が終わってしまいます。 |
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頻発月経 | 生理周期が24日以内と短くなります。 |
過多月経 | 出血が8日以上続くことで、子宮内膜症・子宮筋腫が疑われます。 |
無月経 | 妊娠しておらず、生理が3ヶ月以上ないこと。強いストレスや極端なダイエットが原因とされています。 |
生理痛
生理時の下腹部・腰・背中などの痛み(生理痛)には個人差がありますが、生活に支障をきたすほど痛みが強い場合は、医師の診断を受けた方が良いでしょう。
器質性月経困難症 | 子宮内膜症や子宮筋腫など、何らかの疾患が原因で起こります。 |
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機能性月経困難症 | 子宮の収縮を促すために分泌されるプロスタグランジンというホルモンには痛み・炎症を起こす働きがあり、この異常分泌によって強い痛みを感じます。 |
不正出血
生理ではないときに子宮から出血することを不正出血と言います。ホルモンバランスが乱れると子宮内膜が刺激され、子宮内膜が剥がれて不正出血を引き起こします。また、何らかの疾患が原因で起きることもあります。
PMS(月経前症候群)
生理がはじまる前までに出る症状のこと。排卵後のホルモンバランスの変化によって、以下のような症状が現れます。
身体的症状 | 腰痛、肩こり、頭痛、便秘など |
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精神的症状 | 集中力低下、やる気低下、イライラ、落ち込みなど |
自律神経失調症
めまいやふらつき、動悸、倦怠感、頭痛、不眠……といった多種多様な症状を引き起こす「自律神経失調症」には、ホルモンバランスの変化が深く関わっています。ホルモンの分泌と自律神経をコントロールする脳の部位が近いため、ホルモンバランスの乱れが自律神経の不調を招き、またその逆も起こり得ます。
不妊
ホルモンバランスの乱れも、不妊原因の一つとなります。
高プロラクチン血症 | プロラクチンというホルモンが異常分泌する症状。これによって着床しづらくなります。 |
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黄体機能不全 | プロゲステロンの分泌量が減少すると、排卵後、子宮内膜を妊娠に適した状態に維持することが難しくなります。 |
排卵障害 | 排卵が行われない、または排卵できる卵子の準備が整わない状態。 |
更年期障害
加齢によるエストロゲンの減少で、のぼせやめまい、動悸、発汗など、さまざまな症状が起こります。
肌荒れ・ニキビ
女性ホルモンの分泌が減少すると、男性ホルモンの過剰分泌を招きます。それによって皮脂の分泌が活発になり、また毛穴も塞がりやすくなるため肌荒れ・ニキビを引き起こすことにつながります。
ホルモンバランスの改善
「ホルモンバランスの改善=お薬などでの治療」というわけではありません。ホルモンバランスの乱れには普段の生活も大きく関わっていますので、その原因を取り除くことが大切です。以下の項目で心当たりがあれば、できることから改善していきましょう。
食生活の乱れ | 運動不足 | ストレス |
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栄養バランスのとれた規則正しい食事を心がけましょう。特に女性ホルモンの分泌に効果的なビタミンB6・E、女性ホルモンと同じ働きを持つ大豆イソフラボンは積極的に摂取したい成分です。 | 運動は自律神経を活性化し、ホルモンバランスを整える働きをします。適度に身体を動かすことを心がけましょう。ウォーキングや散歩などの運動でも、十分な効果が期待できます。 | ホルモンバランスを整えるためには、日々楽しいと感じて過ごすことも大切です。趣味や音楽、アロマなどの楽しみを見つけて、ストレス発散・リフレッシュできると良いでしょう。 |
まずは、ホルモンバランスをチェックしてみませんか?
当院に基礎体温表をご持参いただけましたら、ホルモンバランスのチェックをいたします。ピルの処方も可能ですので、お薬によるホルモンバランスの調整をご希望の方も、お気軽にご相談ください。ホルモンバランス治療も専門とする当院の院長が、丁寧に診療させていただきます。
- ピルによるホルモンバランス治療について
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ピルは、エストロゲンとプロゲステロンという2種類のホルモンを含む薬です。服用することにより、ホルモンの正常な分泌を助けます。
また、生理周期を遅らせたい・早めたい場合や生理不順を改善したい方、避妊を希望される場合などにもピルによる治療を適用することができます。どうぞお気軽にご相談ください。